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今回の石巻で行われているオープンスタジオ( FAUST IN MARIENBAD by artrφn / ISHINOMAKI 2021/)に置かれている作品について解説してみる。
下記の作品は、2013年10月13日に撮影された。この作品のタイトルは「輪郭線/OUTLINE」。全ての絵画を(裏側で)繋げるために描かれた。またこの作品によって、夫婦生活に離婚の危機が訪れた。(詳しくは下記のアドレスへ:)http://arimaworks2011.blogspot.com/search/label/%E4%BD%9C%E9%A2%A8%E3%82%92%E5%B7%A1%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%80%81%E5%A4%AB%E5%A9%A6%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AE%E7%A0%B4%E7%B6%BB%E3%81%AB%E7%99%BA%E5%B1%95%E3%81%97%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%AA%E3%80%81%E5%8B%A2%E3%81%84%E3%81%AB%E6%88%90%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82
この作品は2013年に制作されている。ライフワークでもある「線につて」をキャンバスで表現するなら、と考えた最終形態です。
・空集の音の間に線は生まれ約束になる、約束は景に入り太極を持って風を待つ。
・手を重ねると線が生まれる。手を離すと線は消えるのではなく広がり、全てを繋げている。
の二つをキャンバスに落とし込んだ。
参考: http://arimaworks2011.blogspot.com/2020/07/faust-in-marienbad-by-quest-for-arttext.html
現在ギャラリーの倉庫に眠っている「この作品」は、流石にこれでは早いと裏に小さいキャンバス作品を貼り付けてある(裸ではドレスコードに引っかかるので、今のアートに合うドレスを着た感じ)。もの派、具体美術、レディ・メイドなどの影響を受けている。
線が引いてあるが、線は何かと何かを分けているはずだが、いつの間にか何もないキャンバスに包まれる。するとあるはずの無い線が物質(棒)に見えて来て、空間に線(棒、物質)が包まれているコトに気付く。絵画の中の広がり。絵の裏側を星座のように線でつなぐイメージなども含んでいる。
この作品↑(2013年制作)は線(隙間)を広げていくと世界や宇宙に包まれているイメージ」の切り口。絵画の外(風景)の広がりを感じるコト、楽しむコト。月見を楽しむことが極上の鑑賞。
この作品↑は「輪郭線/OUTLINE」の簡易バージョンだ。
私の中では、これもう完成で良いと思ってるのだが、これでは売り物にならない。なので黒の上に絵を描く事にした。それが現在のペインティングに繋がっていく。
現在の状態のペインティングになる前は下図の様な絵も描いていた。10年も前の話。
私は、ベースをガチガチにコンセプトで作り上げ、「上に描く内容はなんでもいい」状態に持っていく戦略をとった。理由は個性的な絵(キャラ)ができないと悟ったからだ。これは新聞作品にも言える。
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私にとってアートは鑑賞だ。極論製作しなくて良い。製作してるのはアートとは関係なく線を引きたい、粘土こねたいとかが楽しいからだ。出来上がった作品は鑑賞してしまうのでアートに成ってしまうのだけど。今の作品は我が強過ぎて私美術(世界)と言われるのだろうが、私が死んで消えた時、作品(世界)だけが残る。ほっとけば死ぬからそれまでに世界を構築するのが仕事だと思ってたけど、生きながら消える方が難易度が高いし面白そうだ。(2021/0308)
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