2023-02-27

「線」や「存在(生きる意味)」の探求の柱:memo


<memo>


私は高校まで「バカ」とか「なんの取り柄もない」と言われていたし、中学の時に親が連帯保証人のために全て取られ、その時のドサクサで私の大切なモノは全て無くなった。また20歳の頃に家庭が崩壊したため実家がなくなり頼る者がなくなる。この3つのトラウマの克服が美意識に繋がっていく。


バカ問題は記憶のメモリー量と情報処理のスピードが人よりかなり劣っている事を意識した。これに関しては、天才とバカが紙一重ならバカ側からが近いはず!と、逆走を意識。例えば絵で言えば技術を抜く、写実より楽描き。メモリーで言えば多くを覚えるのができない(特に名詞)は共通因数の発見(本質、根本、コツ、流れ)の発見に重点をおいた。「とてつもなくよわくなる」という作品もそうだ。

所有欲については、お金で買えないモノ(買えるモノは取られる)の獲得を目指(目標)した(所有の恐怖も生んでいく)。プレゼント(交換)が苦手になる。家族の崩壊から、誰にも頼ることができない(失敗ができない)ので、今あるモノでなんとかして行く技術が向上して行く。目標を立てて動くより、今できるコトを最大限引き出す。


どうも、東洋と西洋の哲学を生きてる間に強制的に(つまみ食い)経験体験体得してサバイブ(生き残った)。

これらが、「線」や「存在(生きる意味)」の表現探求の柱になった。





そういえば、この間久しぶりに「卑怯ですね」って言われて、そうなんだよって話になった。ギャラリーにデザインした服置いてあって、売ってもいるけど展示でもあるから売れなくても良い。って話から。私は負けたくなかったから勝ちを捨てたところある。それがそのまま美意識に繋がってる。


前にあったのは、水戸の(マイクロポップ)搬入中にK.K.が美術手帖に載った「とてつもなくよわくなる」って作品見て「有馬さんは卑怯だよね。」って言ってきた。わかる!?って話で盛り上がった思い出がある。勝ち負けより「存在」したかった。「存在」を許して欲しかった。懐かしい。


赤面症で対人恐怖症で完全に治ってないけども、ギャラリーのオーナーを演じることでコスプレ(仕事)して現在の私になってるところがある。演じるコトは演劇をする特別な人だけじゃなく、みんなそうで、だから演劇は教育に必要だと思ってる。


資本主義はゲームで平等ではあるけど、公平ではない。親が資産持ってると有利だし、ダメ親(DV)とかだとマイナスからスタート。公平にするために宗教を使うのは「は~」としか思わん。だから格差が開くんだけど。だからこそ、そこではない場所で勝負(ゲーム)したい。それが私の場合はドローイング。紙と鉛筆だった。思い出した。













年配の写真家の方から君の写真は、写真家が面白いと思う写真だね。と言われ「それって、下手ってことじゃん!」「いや下手ならその一言で済むから。」って会話を経て、私が見てたティルマンスの写真集を、それ見せて、有名なの?と聞いてきて、どんな感想言うんだろと思ってたら、凄いね、絶望した。この人、写真の天上人ですよって言ったら、やっぱそうか、って。現代アート知らず、名前も知らなかった写真家を一撃で絶望させるってやっぱティルマンス凄いな。


写真家はやっぱり、光の話を本当に愛おしく話す。それも見るたびに私自身は輪郭の人だなと。輪郭は生命力の流れ(その流れは光が作る)。



”自然は美しい”と思って撮った写真と、”私は世界をこう切り取りました美しいでしょ。”って写真の違いはわかってきた。ざっくりいえば、あらゆる分野で後者は技術が必要で、前者は天然と言われる。両方持ってる人は天才と言われる。



ミシュランの⭐︎は、まず味の”うまい”は絶対必須だが、それは技術に裏付けされてる。うまければ良いじゃん!って人はこれで十分。⭐︎⭐︎は見た目(の調和)、皿とか込みで。逆の見た目だけで⭐︎はない。⭐︎⭐︎⭐︎は空間(の調和)か、コンセプト(ストーリー)で、実はカウント的には⭐︎⭐︎⭐︎以上がある。ゆえに⭐︎⭐︎⭐︎は深い。空間の演出は場所が関係する。風光明媚じゃない室内レストランはコンセプト(ストーリー)の演出で持っていく。長く星持ってる(歴史ある)場は西洋東洋問わず食器に品がある。ざっと見た感じ、⭐︎⭐︎の幅がある。⭐︎⭐︎⭐︎は相当難しい感じ。禅問答集の無門関で、悟れないなら、”少しをゆっくり丁寧に楽しむ。”みたいな事が書いてあるが、そんな感じの食事。動画でミシュラン見る時は、味がわからないから、視覚に集中できるのもある。逆に環境や味がわからないから、なぜ⭐︎⭐︎⭐︎じゃないのだろう!?。って思うところもあって深い。味のわからない奴の上から目線で、あれですが。


*:ミシュランの星の意味、1つ星(非常に良い)2つ星(訪れる価値あり)3つ星(特別な旅行をしてでも訪れる価値あり)

ホテルの場合;

1. ホテル自体が旅の目的地であり、その土地ならではの体験ができる 2. 素晴らしい建築とインテリアデザイン 3. 施設の個性やユニークな特徴を反映した独自性がある 4. サービスの質、快適性、メンテナンスが行き届いている 5. 価格に見合った体験ができる

20240307