2013-07-01

線の弾き方


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線を弾くまで:

まずは、どこから入るか。
下からか、上からか、
右からか、左からか、
円なら、閉じるのか、
どれくらい開けるのか、

上から下の場合、
どれくらいの長さにするか、
勢いは、
色の濃さ(線の深さ)は、
どう止めるのか、
はらう、跳ねる、断絶。

描く時の紙の置き方も重要だ。
テーブルで描くなら、
画面の下に重力が向く。
そうした時の線の広がりは、
苔が広がるような、
水が広がるような、
なので、
上から下に線を弾こうが、
逆に弾こうが、
あまり重力バランスは、関係ない、のであるが、

一般的に、下から上、右から左には描かないので、
そういう線を弾くと、
そこに、意味が生まれるような線に成る。
少しぎこちなく、力強い線に成ってしまう。
そういう線が必要なら、それでいいが、
目立ちすぎる時は、紙を回転させる。
円を描く時も、そうだが、これは、あえての線。
意味を持ってしまう。
意味を持つのは、良いのだが、
テーマと関係ない意味を持つのは、ダメだ。

例えば、
下から上に向かう線は、
植物の線、
モノが成長する線、
この線をさらに強調したい時は、
紙を垂直にして描く。

イーゼルなんかでもいい、
そうすると、重力がちゃんと画面の下にかかる、
から、より、上に向かって伸びる線になるし、
腕の振りも、重力に逆らっているので、
より強い線になる。

考えると、
山の線、海の線、雲の線は、使い分けてる。
線の性質。
火の性質の線は、あまり弾かない。
描けないかもしらん。
触ると火傷する様な線。

で、全体として、
結局何をしてるのかと言えば、
画面内の重力バランスを均一にしている。
これが、異常に難しく、
500枚が100枚に成ってゆく。

わら半紙の作品の場合、
物語性も重要なので、それも踏まえて、
線を散らす。

そして、抜いてゆく。
間を作ってゆく。
抜きとか、空きとか、では無く、間。

例えば、
テーブルの上に三枚の皿が置いてある。
その感じを、二枚の皿で表現する場合。
ただただ、
テーブルから、皿を一枚抜くだけでは、ダメ、で、
二枚の皿で、さらに、試行錯誤しなくては、いけない。
そして一枚に持って行っても、
抜いた二枚の皿をイメージする何か、

あるようなない、
ないようなある。
見た人の見たいモノが見える。
そんな、間。

んんn、
よく分からん説明になったというか、
ポエム過ぎると、言われそうだ。

例えば、L字のグラフを描く。
逆かな、↑から、真ん中の棒を抜く。
へ、の字の真ん中に線を見ることは、
できないだろうか。

ゲシュタルトかな。
簡単に言えば、で、
その!見えない線の活用方法が、
ドローイングの極意だったりする。
私だけかも、しれないけど。

で、そんな線の群れの、バランスを均一にする。
宇宙にある星のように、
ただし、
ある、一部分だけ、ずらす。

重力のバランスを崩す。
崩れた線は、
星の重力の様に引き合う。

画面の中に、永遠に落下する運動を、
封じ込める。

これで、その絵は、永遠に動き続け、
終わることのない、
ずっと途中。の状態になる。

これは、やりすぎると、
イライラする絵になる。

厚みをだすために、
画面の奥行、レイヤーでもいいけど、
必要になってくるので、
線の濃淡、細い太いは、重要。

ずっと。UNIの6B使ってたけど、
今は、ドローイングペンシルなるものを使用。
描いてしまうと、完全には消えない。
が、油が入っているのか?
黒に粘りと、深みがある。
好みの黒だ。
芯が太いので、小回りが効きにくいが、
大雑把な感じに成るのもいい。
大きく描けば問題無いのだろうが、、、。

消し後が、残るから、
それを利用する方向に価値を見出さないと、
いけないので、
間、を作るのが難しい。
だ、からか、
絵が、広がる。

線の深みを変えるために、
プラスチックのテーブル、
カッティングマット、
畳の上、と変える事もある。

前は、ぼやぁとした線から、ハッキリした濃い線。
霧の中から、こんにちは」的な感じ、
レリーフ的な画面を作っていたが、
最近は、空間が見れるようになったので、
レパートリーが増えた。

前の方が見やすいかなぁ。
もしくは、まだ、空間把握の表現が、
血や肉に成ってないのかな。
まだまだ、説明が過ぎる。

鉛筆に戻してみようかな、、。

>
鉛筆に戻して、一週間経過。
こっちの方が、しっくりくる。

久しぶりに、
己の軟弱さ、闇の深さを観た。
しばらく、潜るかな。

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