2013-01-08

私にとって、キャンバスとは、


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ギャラリーの忘年会で、久しぶりに、色んなことを話した。

その中で、
筆や、キャンバスの種類の話が、出てきて、
全然違うから、試した方良いよ。

みたいな、話の流れだったと思う。

その時、改めて思ったのは、
本当に、私は描きたいモノが無いな。ってこと。

描きたいモノとか、テーマとか、あれば、
それに合う、キャンバスの生地、サイズがあり、
筆のサイズや種類が選ばれるのだろうが、
悲しいかな、私には、それが無いから、
試しても、違いしか解らないだろう。

私の場合、
あるモノ、買えるモノを使うのが大原則で、無理をしない。
良い意味で言えば、素材をいかに、活かすか、だ。
なので、素材自体は、何でもいい。
だから、お金がないから、という、縛りは説得力があるので、都合がいい。
し、どうも、それが、得意なようだ。
それゆえ、それを、活かしたドローイングや、活動が話題になった。

私は、目標?先に完成したイメージを作品に持つことはできない。
いじってる、うちに作品になって行く、してゆく。
計画性が、ないのかもしれないし、
想像でモノを組み立てるのが苦手なのかもしれない。

ここ数年、色々やって見たが、ないな。
逆に、目標が、無いことへの、不安が増大。

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もう一つの問題は、
売れる作品を作りたいと、キャンバスに描き始めたことだ。
そのための、努力をしてきた、と、ずっと思ってきた。
何年も何年も、そして、あることに気づく、
どこに向かってるの?
どこに向かって努力していたのか!?
売れる作品では?
でも、これが、売れる!って明確な法則はない。
アレをすれば、ヤツが来るってものはない。

そもそもの目標設定が、あやふやすぎた。
何が売れるのか解らないのに、
どうやって、売れる作品を作れるのか。

こんな時でも売れる作品はある。
ならば、俺にも、できるかもしれない。
勉強しよう。
今まで、作品が売れなかったのは、
勉強してないからだ。

すればするほど、自信が無くなる。
それが、絵に出る。

すべてが無駄だったのか?

個展がくる。
その不安にリアリティーが生まれるような仕掛け。
フリーズに載ったぐらいだから、
無駄ではなかった!と思いたい。

負のスパイラル。
煮詰まった。
全くもって、煮詰まった。

で、そんな時に、
忘年会で、色々な、話。

で、結論としては、
煮詰まってる、鍋ごと、捨てちまえ!!

っていうか、
俺、鍋要らないし。

私は、着膨れをしてると思ってた。

こんな、裸の王様も、あるんだな。


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キャンバスと今まで、何度も向き合ってきた。
その度に、解るのは、
私にとって、キャンバスに、リアリティーが持てないって、ことだ。
しかし、それを乗り越えて、行かなければ成らない。
そうしないと、世界で通用しない。
と、思っていた。

どんなに頑張っても、
リアリティーの持てないものは、
持てないし、それが、作品に出てしまう。ので、
それを活かした作品しか作れない。
そう、不安とかが、その一つだ。

そもそも、作品を作ってるのだが、
絵を描くことが、楽しかったし、好きだったのに、
今や、それよりも、作品にすることが重要になっていて、
もう、絵を描く楽しみは、ほぼ無い。
良い絵を描く自信はあるが、技術が伴っていないのか、
作品レベルを上げると、絵がダメになって行く。

持ち点が、前と同じで、増えてない。
技術が上がれば、増えると思ってたのに。
考え直さなければ。

そして、
私の場合、モチベーションは、楽しむことだったのに!

で、
先日、ギャラリーの忘年会で、
色々アドバイスを、もらった。
すごく良いアドバイス。

目標があれば、それに、合った描き方を見つけるのは、大切だ。
が、
私には無い。

で、結論からいえば、
絵画だけで、作品にするのを、諦める。
好きなように、楽しく絵を描いて、
描いた絵を、素材の一つにする。

煮詰まった鍋ごと捨てる。
ずっと着ているシャツを洗わずに捨てる。

絵画に、こだわる必要はない。

そもそも、関係性を重視してるのだから、
自立した作品制作が矛盾している。

かつて、有馬の作品は、一枚持っていても、意味がない。
って、言われた事の意味が、やっと、理解できた。
その時は、ムッとした。
知らないうちに、自律(立)性を重視していたのだろう。

となると、
量が大切になってくる。
関係性が重要なので、同じ質で量産しても、あまり面白くないし、
動き自体が止まってしまう。
揺らぎは大切だ。

そう、それらは、以前、素でやっていたこと!
これからは、意識して、それが出来る。

一周した。
螺旋の様な一周でありたい。

改めて、他者の意見の重要性と、
意見を言ってくれる、仲間の重要性を知った。
忘年会出席して、本当良かった。

やはり、カチン!とくる所に、大切なものがある。
自分一人で、そこにたどり着くのは、至難の技だ。

そこで、もう一度考える。
私にとって、キャンバスとは何か、、、、、、。

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