2015-12-30

観る。:仮面ライダー鎧武、ラブライブ劇場版、嘆きのピエタ、他


嘆きのピエタ:ル・アーヴの靴磨き:アクト・オブ・キリング:ぼんとリンちゃん:
まどかマギカ映画前後編(TVとほぼ同じ)+「新篇」叛逆の物語:あの花」:
仮面ライダー鎧武(ガイム):ラブライブ劇場版:ディフェンドー :
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嘆きのピエタ:

この手の韓国映画は、苦手なので、避けていたが、借りて観た。
この映画でハッキリしたのは、グロくても、食うために殺す」場合は大丈夫だということ。
だから、ゾンビは、大丈夫っだったのか。なので、最後まで普通に観れた。
前借りた韓国映画(タイトル忘れた)は心臓痛く成って、三回に分けた。

この映画の世界観に、ついて行けなかった。
まず、警察が出て来ない。
法律が無かったら、お前を殺してる」と言うシーンが、鮮明に記憶に残ってる。なぜか、
この世界観に法律の匂いが全くしない。
ここに出て来る、登場人物は、被害者でも、加害者でもない。

返すあても無いのに、金を借り、返せないから乱暴される、そして「そいつ」を恨む。
ネタバレすれば、この映画は復習の話。

全ての登場人物が、今さえ良ければ」、自分(子供)は悪く無い」と行動してる。
その、徹底ぶりが凄い。

保険金をもらうために、障害者に成り、それを苦に自殺する人が多いけど、
その流れが分からない。障害持ったら、自殺しかないのか?どんな社会だ。
大量にある、工作機械、鉄くずの山、売ればいいじゃん。
工作機械は、特殊だから、売りにくいとは思うけど。

キリスト教の看板がよく出て来る。
タイトル「ピエタ」だし。
自分本位に生き」行き詰まったら「自殺」。
自殺に救いを求めている。

たしかに、先の読めない展開は面白かった。が、
十分楽しめなかったのは、
中学時、親が連帯保証人で、家をとられ、その後、我が身に起こったコトがあるので、
返すあても無いのに、金を借りるヤツ」にまったく同情しない。

以外にも、未だにこれを、強く引きずってる事が分かった。
そのために、この映画の見所が「そこ」だと言う事に気づかなかった。

特典の中に、監督のインタビューで「動物のようだ」という下りがある。
腑に落ちた。なるほど。

異常なまでの母子間の愛。
これも、距離感ある。


アキ・カウリスマキのル・アーヴの靴磨き:

良い映画。小津安二郎に似てる。
役者、音、色の使い方。
特に赤色。同じ赤。
カウリスマキの赤は画面を動き回り、
見る人の目線を誘導する。


アクト・オブ・キリング:

40年前のインドネシア、共産主義者を虐殺した現在は英雄の主人公。
共産主義者撲滅の映画を製作。
それを外側からドキメンタリー。主人公は共産主義者を演じ、何度も殺される。その映像を孫に見せる、その時の複雑な表情。こんな映画初めてだし、映画の可能性を観た。
ビルの屋上で、殺し方説明してて、ご機嫌でダンス。
終盤、その場所で、吐きまくる。そして、あのラスト映像。この事件に日本も関係してる。


ぼんとリンちゃん:

オタク男女が東京の友達を助けに行く話。
始まって数分、そのテンションと、言葉の選びかたに、ついて行けなくて、
ついに、こんな日が、と思ったが、途中で成れた。
BL女子の主人公が現実に翻弄されるが、自問自答の末「どんなモノにもアナルがある」に帰結。面白い。


まどかマギカ映画前後編(TVとほぼ同じ)+「新篇」叛逆の物語:

神(キリスト的)に成って消えた友達(TV)を、悪魔に成って取り戻す(新篇)物語。凄。
魔女登場のシーンの映像は毎回、ホントに怖い。
あんな世界観に閉じ込められたら、走りたく成る。


あの花」:
メンマ(主役)のキャラ良い。ナデシコのルリ以来の衝撃。
先に映画観てしまった。しくじった。
それは、それで、泣けたけど。
しんちゃんのおとな帝国も、そうだけど、
子供時代のノスタルジーは強烈。


仮面ライダー鎧武(ガイム):

面白かったので、一気に観た。平成ライダーは「アギト」から入ったので、
アギトが一番好きだったのだが、鎧武(ガイム)面白い。
抜いたかも、しかし、これは、シリーズほぼ観てるからかな。
キバと響鬼は観てないけど、どれも面白かった。
後で知ったけど、この脚本の人は「まどかマギカ」の人。

流石に最初は違和感しか無かった。
何しろ、変身要素が「フルーツ」。
10歩下がっても、動物でしょ。
空から、フルーツが落ちて来て頭に重なる。
その絵が、もう、もう、って感じっだったのだが、慣れて来ると、
腹抱えて笑ったりできる。

で、それが、鎧兜に成る!ビックリです。
主人公が中盤、カチドキアームズに成るんだけど、こいつ武器持ってない。
どうすんの?って思ってたら、背中に刺さってる旗を引き抜いて、振り回す。
面白い。
最終変形、極アームズ。全てのフルーツの力が集まる。
この時の効果音の始まりが「フルーツバスケット!、、、」。
腹抱えて笑った。
で、その鎧の胸にフルーツバスケットの絵が描かれてるんだけど、
その絵が、凄く良い。

掛け合わせの発想が、いちいち面白い。
で、この、フルーツにも意味がある。終盤分かるのだが、あるモノを探している。
それは、世界を変えられる力があるが、一つしか無い。
取り合いに成る、戦国、で、鎧。
何を取り合ってるのか、知恵の実「リンゴ」です。
アダムのバトルロワイヤル、なのでラブコメも入って来る。

感心したのが、子供対大人の関係。
序盤、大人の作ったベルトで、子供達が戦って遊んでる。
それで、データとってるんです。
これ、東宝、バンダイと子供達の構図そのまま。
で、子供たちが気づきます。大人にモルモットにされてると。

で、子供達は大人の世界をのぞく。
そしたら、そっちは、そっちで、正しい事してる。
悪意の無い悪と戦ってる。

子供と大人をこれほど対立(対比)したシリーズ無かったはず。
ライダー内にも、ある。
大人が、どう子供達を導いて行くか。
主人公は、かってに大人に成るんだけど。
イヤ違う。このシリーズの主人公は絶対にぶれない。

あと、怪獣がほとんど出て来ない。
さらに、最初に倒したモンスターが実は友人だったとか。
その代わり、ライダーめちゃくちゃ出て来る。

wikiによると
仮面ライダーの成立要素は3つ。
同族同士の争い、親殺し、自己否定。

なので、あの二択を迫られる終わり方も、しょうがない。
普通に考えたら、他にも道はあるのだが、
彼は、ライダーだから。

発想が、絵(画面だから)になり、それで笑えるって凄いことだ。
勉強に成った。


良く分からんけど、終盤、キカイダーとハカイダーが、いきなり出て来る。
映画と関係してるのかな?


ラブライブ劇場版:

面白い、面白く無いと言うレベルではなく、理解できなかった。

1)皆で海外にライブしに行くんだけど、大人が一人も出て来ない。
皆で、ライブする場所を探し、いきなりライブ。
その時、スタッフどころか、客も出て来ない!!

2)メンバーの一人が食堂で泣いてる。
みんなが、一人一人聞く、長いよ!で、答えが「白米食べたい」。
毎回リアクションに、ため(アクション)入れる。
これが、長い。

3)最後に、スクールアイドル皆で、一つの歌を歌う事に成る。
けど、扱いは、バックダンサー。
たしかに、皆で歌ってるけど、、、。

4)謎の女性の存在。これネットでも話題になってる。
さっき調べたけど、正体不明。
私が感じたのは、「未来の主人公」か、「幻覚」。
これ、どっちでも、ヤバいでしょう。
方やSF、方や心の病。

もしくは、全くの別人で、偶然が重なっただけの、ドジっ子キャラ。
でも、主人公の幼少時の思い出を知ってる。


さて、これからが問題。

1)この映画で、感動できる人が大勢いる、と言う事実。
2)謎の女性が、観た人に、どういう結果を招くか、分からないはずは無い。
なのに、なぜ、という問題。
だって、サンライズですよ。で、映像は凄くキレイで、凝ってる。

1)については、なんとなく分かる。
キャラ映画ってことだろう。
しかし、ここまで来ると、ついて行けない。
よっぽど好きなキャラがいないと。
あのキャラの、あのシーン観れた!みたいな。
ただ、これが、最前線のアニメ、なのかもしれない。
とも、思った。

2)これは、難しい。
SFと、とった場合、二次創作の前振り、とも考えられる。
しかし、強引すぎる。

幻覚となると、言葉が強いので、「夢(落ち)」としてみる。
実は主人公が、夢から覚めるみたいなシーンがある。
そこまでは、夢って考え方。
でも、そう成らない様に、あるアイテムが部屋にある。
しかし、この関連付けも、可能性の一つでしかない。

ネットで一番多いのが、未来の主人公説。
これ、SFになるんだけど、以外と受け入れてる感ある。
今っぽい。
だとすると、なぜ、「10年後」とかではなくて、SFにしたのか。

ラブライブは、時間、メンバーに縛りがある。
どうやって終わらせるか。
しかし、制作者とて、お金に成るなら続けたい。

終わらせるけど、続けたい。
この不可能に、挑んだ作品ではある。


犬も歩けば棒に当たる。
この諺は、真逆の意味が存在する。

音がする。
振り向くと、犬、棒、人がいる。
その時、人はこのモノ達をどう関連付けするだろう。
三つとも、全く関係ないのに、同時に目に入ったから、
関係がある様にとらえてしまう。
たぶん、自分が納得しやすい形で、理解する。

ここに、ラノベ要素を入れる。
例えば、犬、棒、人の心が入れ替わった後っだた。
犬には棒の、人には犬の、棒には人の。
散歩の途中で何かあった。

想像が流れ出すと低い方へ流れる。
この映画の制作者は、鑑賞者をどこに流そうとしてるのか。
私は、どこに流されたのか。


これは、「解散」をテーマにした、ミュージックビデオ。
なので、世界観や、登場人物を掘り下げても意味が無い。
のかもしれない。

と、終わる。





ディフェンドー 闇の仕事人(2010:日本未公開):

これはいい。
ネタばれあり。
キック・アス系なのだが、爽快感が無い。
ウディ・ハレルソン演じる、発達障害の男が主人公。
武器が、ビー玉と(瓶につめた)蜂!
はっきり言って、こけ脅しにも成らない。
マッドマックスよろしく、トレラーで突っ込む、
車のサイドの扉が開く、すると、
大量のビー玉が、ジャラジャラ、、、。
そりゃ、負けるよ。
少し、話を変えるが、
2009年にウォッチメンが、
2010年に、ディフェンドー、スパー!、キック・アスが映画に成っている。
ディフェンドーとスパー!は、微妙に似ている。
愛する女性を守るために、麻薬組織と戦う。
スパー!は「お前、人殺したいだけだろ!」な、女性が仲間に成ります。
しかし、ディフェンドーの主人公は、仲間いません、で、死にます!
死にます。
嘘でしょ!って感じです。
普通、防弾チョッキ着てましたって、成るでしょ!
成らない。
そして、最後の最後に、蜂が一匹画面に飛んで来て終わります。
泣き。



ここにきて、
ビー玉と蜂の意味が、、、、。
まあ、この主人公にかかったら、数があっても、あまり変らないんだが。