2020-01-15

40歳の時にペインティングを始める。




40歳の時にペインティングを始める。2011年の絵は本当にヘタだ。ただ、やりたいことはわかる。当時はまだ、輪郭線で奥行きや空気感を出そうとしてて、まったく上手くいってない。空間的に人物を捉えることができないのに、想像で描いている。色を使うことも慣れてないので、調和もない。




2012年になって、ようやく、点線面を同時に描くことを理解し始めている。が背景を描き切る技術がない。ただ絵画においての背景の重要性はわかっているので、物理的に穴を開けて、奥行きを出した。





2013年に輪郭線からの解放がある。背景(黒)を先に描くようになっている。絵の上手さは筆跡の「迷いがない」が重要だが、それが出てきてる。ちなみに、上下をあえて塗り残しをしてるが、これは、レイヤーを意図的に表現しているが、ウォーホルからの影響。絵が版ズレが起こしてるようになってるのは、どこまでが作品かわからないゆらぎを与えている。新聞紙の作品と同じ理論。





2014年は、もう、どこまで抜けるかの戦い。背景が黒いのは、同じサイズの絵を並べると黒いラインの中に人物が浮かび上がってくる仕掛け。普段描いてるドローイングの線を拡大するとこうなってるイメージ。薄く重ねて丁寧に。稀に上下の白いラインをカットされて掲載されることがある。新聞紙の作品でもそうなのだが、絵画なのに、「部分」との記入もなく載る。絵画ではありえない、なぜなら絵画は角とどう向き合うかだから。個人的にはガッツポーズ。




2017年以降は、何も考えてない。キャンバスに見えた色をのせているだけ。