2015-07-04

観る。:マルホランド・ドライブ、シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア他



デウィッド・リンチ監督「マルホランド・ドライブ」(2001)久しぶりに観た。
10年以上前に、観たのだが、何となく気になって、借りてみた。
前に観たときは、「よくわからんな、パラレルワールド?」ぐらいっだった。が、
今回は違った、なぜか!!。
頻繁に映る「一枚の絵」を知っていたからだ。
その絵は、「ベアトリーチェ・チェンチ」伝レーニ。
なぜその絵を知っていたか!?

怖い絵(3)死と乙女編を読んだからなのだが、
それによれば、モデルの少女は悲劇のヒロインなのだが、
調べてみると、彼女が「死んだ」以外は全部創作の可能性があるそうだ。

夢と現実の時間空間のコラージュ。
ハリウッドや映画そのものの、夢と現実。
面白い。



久しぶり(10年!?)に、スモーク(1995:映画)観た。
やっぱり、良い。
スモーカーに、これ観ると、
タバコ吸う人の考え方変るよ。って、勧められた。
みごとに、考え方変った。

タバコ屋の、おっさんが毎日同じ時間に、
店の前の交差点の写真撮ってたりする。

これ欲しいんだけど、1000円で販売されてない。
DVDで、4500円、中古で2500円、、、、。
80円でレンタルできるから、、、、な。


最近は、喫煙のシーン減ったなぁ。
でも、この間観た、ルパンとか、まほろば駅前狂想曲」とか、喫煙シーン多かった。
まほろば」にいたっては、子供の前で吸ってて、攻めてるなぁ、、と、思ったし。
アメリカ映画では、最近ホント観ない。




シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(dvd)観る。
面白かった。
これ、ハマる人にはハマる。
ヴァンパイアの生活をドキュメンタリーしてる感じに成ってる。

シェアしてる人達が、今までのヴァンパイア映画の主人公をインスパイアしてる。
800歳の地下に石棺で眠る最年長者は、
ドラキュラを最初に扱った映画、ノスフェラトゥ(1922)に、そっくり。
というか、ノスフェラトゥのキャラが元になってるのは、多い。

中世の格好したのは、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアだろうし、
コウモリに変身したりするシーンの黒い霧効果は、クイーン・オブ・バンパイアからの、ドラキュラゼロで、完璧に成ってる技術だけど、それを、どこか、コミカルっぽい、この映画で、使ってるのが面白い。

狼男出てきます。
夜に、公園で会って、喧嘩しそうに、なるんだけど、、、
いつから、吸血鬼と狼男は天敵に成ったのだろう。
アンダーワールド(2003)からなのかな。

吸血鬼と狼男の違い、
狼男は、変身後、理性を完全に失い、ただ、生き物を襲う。
最初の変身設定は、満月では無く、月の光。
初期の頃は、狼男とフランケンシュタインの、競演が多い。
どちらも、ほぼ不死、なのが、いいのかな。
その設定は、Xメンのウルヴァリンに引き継がれてる。


最近のヴァンパイア映画は、面白い。
ビサンチウム(2012):インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのニール・ジョーダン監督
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013):ジャームッシュ監督

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴは、とくに気に入ってる。
エロく、オシャレ(基本、ヴァンパイア映画はエロティック)。
女性は文学を愛し、男性は音楽を愛している。
このカップルは遠距離恋愛で、人を襲わずに、血を調達している。

この映画の始まりが、凄く好き。
レコードの真上から映像、そして主人公達がレコードの様に回転する映像。
これだけで、ヴァンパイアの存在(の仕方)が分かる。

ヴァンパイアは、永遠の命ではあるが、血に縛られ、丈夫ではあるが、不死ではない。
ペスト、戦争による侵略、など、色々例えられるが、芸術との関わりが増えて来ている。

さすがに、疲れて来たので、まとめよう。

そういったものを、ちゃかしてる(良い意味で)映画が、シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア。

ネタばれに成るが、彼らが、ネットをつないで、日の出の画像検索してたのが笑えた。