2012-01-06



猫の消えた日常、線装する獣 予告(3):テキスト



私にとって、絵を描くとは、物語を作るコトだった。

2011年3月12日。

たとえ、目の前に広がる空き地の緑が、
気分転換で川に散歩に行き、その緑が風に揺れて、
気持ちよくても、それはもう、

不安と恐怖、風評と実害の色。
なにより、これから先、向き合っていく色。
忘れてはいけない色。

そして、
被害者であり、加害者の色。
 


私にとって、絵を描くとは、物語を作るコトだった。

2011年夏、住んでる場所が、
ホットスポットと言われるようになる。

たとえ、目の前に広がる空き地の緑が、
気分転換で川に散歩に行き、その緑が風に揺れて、
気持ちよくても、それはもう、

不安と恐怖、風評と実害の色。
なにより、これから先、向き合っていく色。
忘れてはいけない色。
そして、
被害者であり、加害者の色。

猫の消えた日常を、線装する獣。



私にとって、絵を描くとは、物語を作るコトだった。

2011年秋、
焼却灰がナンだって!?
ウ、ウランとかはガセなの!?どうなの!?

XXが信用できなくて、ネットを泳ぐ。
全てが正く、全てが間違い。

数値が出た!
数値の意味が分からない!

思考停止。
大きな声のする方に行ってみる。

右往左往。
情報の海に浮かぶ軟体動物。

争いはいけない。と、争いができない。

何も観ず、
何も語らず、
何も聞かない。

忘我?無我?ただの棒が!

次の一手が解らない。

人は便利には勝てない。

エネルギー。
命という有限のエネルギー。 
清濁、善悪、白黒などなど太極飲んで、棒磁石。
見えない恐怖が縛りとなって、何が目覚める。

みること
つたえること
のこすこと

たとえ、目の前に広がる空き地の緑が、
気分転換で川に散歩に行き、その緑が風に揺れて、
気持ちよくても、それはもう、

不安と恐怖、風評と実害の色。
なにより、これから先、向き合っていく色。
忘れてはいけない色。
そして、
被害者であり、加害者の色。

猫の消えた日常を、線装する獣。



大地と言う鎖。
空と言う蓋。

一番大切なモノを見つけた。

冬、猫が少しづつ戻って来た。

糸のついた猫。
足下に居る猫。

私は刻む、慣れない様に、忘れない様に。 

それから、名付けた。

猫の消えた日常を、線装する獣。






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なお、
このテキストは、「温度差の奏でる詩」(キャンバス作品)とリンクしており、
展示される作品は、このテキストを中心に制作されている。











有馬かおる Kaoru Arima

猫の消えた日常、線装する獣 
We are all monsters living together in a ghost town
2012.1.15 Sun - 2.12 Sun


オープニングレセプション[サンデーブランチ]:2012年1月15日 13:00−16:00
Opening reception [Sunday Brunch]:January 15 sun 13:00 - 16:00
オープニング当日は日曜の通常営業時間通り17時までです。
Following the reception the gallery will remain open until 17:00


営業時間:火曜ー土曜12:00 - 19:00/日曜 12:00 - 17:00 休廊日:月曜/祭日
Gallery hours 12:00 - 19:00 Sunday 12:00 - 17:00
Closed on Monday and National Holidays
日曜日は営業時間が異なりますのでご注意ください。






http://www.misakoandrosen.com/